コロナウィルスに翻弄される日常が続いていますが
中世末期のヨーロッパも黒死病に
翻弄されていました
そんな中 ボッカッチョによって書かれたデカメロン
いくつもの短編小説の集まりであるこの一冊を呼んだのは
高校生の頃でした
その中の一つの物語が
今も忘れられません
それは、森の中を美女が長い金髪を振り乱して
走っているシーンから始まります
猟犬を連れ
馬に乗った猟師が弓を引き
美女を射抜いて
駆け寄り
短剣で美女の心臓を抉り出して
犬に食わせます
その間 断末魔に苦しむ美女は
犬が心臓を食べ終わると
息を吹き返し
また走り出すのです
犬と猟師はまた追いかけ
また矢を放ち
また美女は射抜かれ
心臓をえぐられ・・・
森の中で果てしもなく繰り返される物語
読んでぞっとしましたが
同時にこれは
人生そのものだと17歳の私は思いました
健康に走っていても
ある時 災難や病魔に倒れ
また癒されて走り出しても
再び襲われ・・・
最後に 二度と蘇らなくなるまで繰り返される物語
願わくば
倒れる回数は少なく
追手に怯えながら走るのではなく
道端の花をめでたり
鳥の声に耳を傾けたり
仲間とともに
語らいながら
助け合いながら
走りたいものです
でも
どこにどんな物語が用意されているかは
因果応報だけでは
解けません
ある日 大地が揺れて
天井が落ちてくるのは
決して 罪の報いなどではありません
他者のものを奪っても
ぬくぬくと生きている人々も大勢います
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高校生で読むには衝撃的物語ですね。
ふむ~、今回はコメント難しいです・・・(>:<)
生きとし生けるもの、何かを必ず犠牲にしています。
この衝撃的な内容を覚えていないとは( ̄▽ ̄;)?
たぶん、意識的に??消したのかも。。。
昔すぎて記憶が曖昧です。
うちは、でっかいメロンじゃなくて、かわいーなメロンを作っています^^
八百万の神々にすがって生きていきます。
デカメロンは読んだことありませんが、なかなか内容の濃いお話のようで。
これから読んでみようかしら?売ってないでしょうね。